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長良川リトリート

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【一般社団法人長良川リトリート】

Nagaragawa Retreat Special Seminar 気候変動の時代に何をすべきか - SDGs のその先へ

気候変動の現実と気候危機の時代に、私たちはどのようなマインドセットが必要か

現代の教育に求められる包括性や共創性について、国内外の事例を交えながら解説

7月1日(火)、みんなの森 ぎふメディアコスモス みんなのホール(岐阜市)において、聖心女子大学 現代教養学部 教育学科 教授 永田佳之氏を迎え、「Nagaragawa Retreat Special Seminar 気候変動の時代に何をすべきか  - SDGs のその先へ」を開催しました。

第1部の永田佳之氏の基調講演では、教育の現場におけるサステナビリティの捉え方やESD(持続可能な開発のための教育)の国際的な潮流を踏まえたうえで、地域や学校と連携しながら実践を進める意義についてご講演いただきました。
永田氏は教育が単なる知識伝達にとどまらず、価値観の転換や社会課題への自発的な行動を促す重要な手段であることを強調され、参加者の多くが深く共感していました。
世界の状況を学んだ学生たちが、「まずは足元から」と声を上げ、ゴミを作らないために学内で行動を起こしていること、「ノープラスチックデー」を設けたことなど、私たちが日常生活の中で可能なアクションも紹介されました。
「オーバーシュート・ディ」について説明する永田氏
「オーバーシュート・ディ」について説明する永田氏
永田氏は「誰一人取り残さない」というSDGsの理念と、現代の教育に求められる包括性や共創性の関係についても、国内外の事例を交えながらわかりやすく解説。パリのユネスコ本部での仕事やユニセフでのリサーチャーとしての活動など、まさにグローバルで多岐にわたっており、私たちがなかなか気づくことのできないリアルな情報をお話いただきました。
さらに講演朝には、永田氏が岐阜・長良川エリアで感じたことも、実際の写真を投影しながら話され、さまざまな方々の興味、共感を生みました。
教育関係者だけではなく、市議や行政関係者、NPO関係者、社会運動家、文化芸術関係者など実に幅広い方々が参加され、会場は熱気に包まれていました。

取り戻したい“持続可能な懐かしい未来づくり”に向けてパネルディスカッション

写真右:永田佳之氏、左:(一社)長良川リトリート代表理事・古田菜穂子
写真右:永田佳之氏、左:(一社)長良川リトリート代表理事・古田菜穂子
第2部では、「取り戻したい“持続可能な懐かしい未来づくり”に向けて」をテーマに、永田氏と、(一社)長良川リトリート代表理事/COOの古田菜穂子とのパネルディスカッション。
永田氏への質疑に来場者から多数の手が挙がり、質問や意見、感想など、登壇者と会場の間で熱い対話が展開しました。

「豊かさとは何か」との問いに、永田氏は自身のスペイン巡礼の経験を交えながら、情報があふれる現代において、“本来の豊かさ”“人と人とのつながり”の価値について語られました。
また、会場から「教育の現場では“やってだめなこと”“やるべきこと”ばかりで“何がやりたいか”を考えることが大切ではないか」との声もあり、参加者の多くに深い示唆、自然との関係性や人間らしさの大切さを見つめ直す機会となりました。

参加者の皆さまからは第2回を望む声も多くあり、今後もこのような機会を検討してまいります。